
タジマのG3ゴールドロック(タジマの製品ページに行く)を購入後、はじめて使った時の感動は忘れられない。それは、6m(メートル)ぐらいある天井を測った時のこと。あまりの安定感に驚いた。それまで使っていた巻尺だと、目盛が振られているテープが、3,4m伸ばした時点で、ぐんにゃりと折れ曲がってしまい、思うように測れなかったからだ。5,6回挑戦して測れれば、いい方だった。それが、1回ですんなり測れたのだから。

何が違うのか。それは、タイトルにある数字の中の「27」が関係している。この数字の単位は、mm(ミリメートル)である。では、どこが27mmなのか。それは、目盛の振られたテープの幅だ。幅の広さが、安定感をもたらしているである。ちなみに、それまでに使っていた巻尺のテープ幅は25mm(G7ロック25、タジマの製品ページに行く)。若干2mmの違いが、使用感にこれほど大きな差を生むとは思いもよらなかった。

そもそも、購入のきっかけは、測量にかかる時間を短縮したいという思いからだった。使ってみると、単に時間が短縮できたばかりでなく、すんなり測れるので、対象物がなかなか測れない時に感じる心労も少なくなった。
インターネットショッピングのウェブサイトで、巻尺の品揃えを確認すると、テープ幅の選択肢は6~27mm。なので、27mmは、いま市販されている巻尺の中で最高峰の幅となる。
一方、長さに注目すると、1mから10mまで、いろいろな長さのものが揃っている。選択の目安は、主に何を測るかであろう。自分の場合、建物の内部を測ることが多いので、5.5m前後のものを使っている。もっぱら家具を測るというのであれば、2~3mのもので十分だろう。
当然ながら、鋼製の巻尺は、長さが長ければ長いほど、そして幅が広ければ広いほど、重くなるし、ちょとした差が、大きく重さに跳ね返ってくる。ちなみに、それまで使っていたものと重さを比べてみると27mmの430g(グラム)に対して、25mmは328g。長さが0.5m違うとはいえ、100gも違いがある。なので、なるべく必要以上に長いものは選びたくない。

ところで、ここまで何気なく、巻尺という言葉を使ってきたが、実はいろんないい方がある。コンベックス、スケール、ハンドスケール、ハンドテープ、鋼製巻尺……。単に巻尺というと、裁縫用のビニル加工した布製のものや、中学校の体育の時間に50メートル走の距離を測ったものも含まれてしまいそうなので、手で手軽に携行できる巻尺という意味で、ハンドスケールとか、ハンドテープというのが、一番現実に近い表現な気がする。
が、残念ながら日本語ではない。ちなみに、コンベックスは大学の建築の授業で使われていた気がするが、工事現場では圧倒的にスケールだった。「ちょっとスケール取って!」といった具合に。でも、やっぱり誰もがわかるのは、巻尺だろう。ってことで、このウェブサイトでは、巻尺を使うことにしよう。